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2016年5月19日 (木)

記憶の記録-1-

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中川繁夫写真<はな>と<小説>集です
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書物を紐解くと記憶の像がよみがえってきます。書物のなかのイメージの相似形として、それらのイメージがよみがえるのです。よみがえってくるイメージを、言葉に置き換えていくことが、<記憶の記録>と題したここでの試みです。カテゴリーとしては<自己史の形成>とします。ええ、最初は高橋和巳さんのことです。話は尽きないですが、ぼくは彼のフアンでした。作品もさることながら、京都大学にいらして、立命館でも教えておられたことがあって、なにかしら近い存在に思えて、お会いしたことはなかったのですが、会いたいと思っていましたが、会うことはなかった。大学の友だちから、高橋の命が危ないみたい、という情報をもらうまで、彼の病のことは知らなかった。大きな講義室に少ない受講者をまえに、西欧文学の助教授だったと思う、高橋和巳の友だちだといった彼が、小さな声だったように思う、高橋が亡くなった、と言った。ぼくは、聞き逃さなかったが、質問とかもしないまま、ぼくは高橋和巳の死を知った。1970年を越えていたと思います。高橋和巳の最後の著書は「わが解体」、この本はぼくにとっての記念碑でもあって、長女の誕生日に買って、誕生記念の詩を書いた。

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